山・縄張りのデータ化(丹波 安口西砦)
はたして、データ化できるのか!?
山城を創るなら、当然ながら山そのもの、そしてそこで人工的に作られた縄張りを再現しないといけません。
いわゆるジオラマなら、資材を使って自由に造形することができますが、ある程度、同じ品質で量産することを踏まえると、3Dでデータ化して3Dプリンターで打ち出せたらいいよね、そういう話になり取り組みをはじめました。
最初はできるだけ簡単な山城で試してみることにしました。それが丹波の安口西砦。
地形図や縄張り図を参考に、試行錯誤でデータ化してもらいました。
この段階で課題続出。図面はもちろん平面図。等高線があるにしても、切岸の高さをどれくらいにするのか、堀切や竪堀の深さはどれくらいにするか、僅かな高さの切岸をどこまで表現できるか、などなど。
とはいえ、悩んでいても仕方ないのがモノづくりの世界。やってみなはれ!ということでやってみました。
結果、データ化についてはある程度はできる実感がありました。
課題は残る・・・・
当然ながら課題はまだまだ残ります。
前述の縄張りを表現する際の課題事項に加え、データ制作手法の効率化、山城スペシャリストの目から見た時に微妙な再現・表現部分の微調整をどうするか、さらには実際に3Dプリンターで打ち出す時には、実際に打ち出したものが見た目でデータ通り再現できているかどうか、データと実物の見た目の違い、など多くの難関を残しています。
今後も何度も何度も作り直しながら、精度を上げていきたいと思います。