【三宅まさるの山城コラム】#1 山城製作のきっかけ
筆者が今回の山城プラモデルの話を聞いたのは2019年9月頃であったと思う。
本プロジェクトを推進する藤井氏より、「山城をプラモデル化したい」という話を聞いたのは神戸であった。
当初は半信半疑。そのような難しいことが実現てきるのだろうかと思ったが、とりあえずは持ち帰って考えてみた。
城郭研究をしている身で、まず興味をそそられたのが「建物のあるなしには限らず山城を立体化をする」ということである。
城郭研究者(主に縄張り研究)は、現地を測量した平面図「縄張り図」を作成する。
今では城を扱う本に掲載されることも多くなってきた。しかし、それは制作する人によって、その方法から精度まで違っているのが現状である。
また、平面図であることから高低差の表現は難しく、その図を持って現地に行ったとしても、自分が想像した城とは違って見えることが少なくない。
もし、山城を立体化できるならば、面白いことになりそうである。