【山城No.1】八上城(丹波) 完成&販売開始
八上城の歴史
八上城は、丹波の国(いまの兵庫県東北部)の多紀郡を領していた「丹波・波多野氏」が居城とした山城。「丹波富士」と呼ばれる高城山にある。
丹波・波多野氏は、(諸説あるが)応仁の乱の頃、細川家に与し丹波の国に勢力を伸ばした。織田信長が天下統一を進める中で一度は従うものの、丹波平定を命じられた織田家重臣・明智光秀を氷上郡黒井城の赤井氏と共に挟撃することで反旗を翻す。しかし、体制を整えて侵攻してきた明智光秀の攻撃に降伏する。
当主・波多野秀治とその兄弟は、安土城に送られ、信長により斬首されるという悲しい最期を迎えた。
城の詳しい縄張りや見どころはこちらをご覧ください。
八上城の詳細
八上城の伝説
悲劇の朝路姫(朝路池跡)
八上上の南東部にある朝路池。当時は水場として利用されていたという。信長により、波多野秀治が処断されたことを知った、秀治の娘の「朝路姫」は悲しみのあまり、この先生きていても詮無き事と思い、この池に身を投げたという。
光秀の母・お牧の方磔の松
八上城からやや東側へ尾根沿いに行ったところに、明智光秀の母・お牧の方が磔となり殺されたという松があります。光秀は波多野家が降伏するに際し、命の保証をする証として母を人質に出します。しかし、信長により秀治兄弟が斬首されたことで怒った城兵が磔にして殺したという。
山城製作第1号が完成
戦国の山城製作所の記念すべき1城目は八上城。2020年は大河ドラマ「麒麟がくる」で丹波攻めがしっかり描かれ、きっと波多野秀治も赤井直正もキープレイヤーとして出てくるんだろうな、と思い制作を始めましたが、ご存知の通り丹波に関するシーンはほとんど無く・・・。コロナだとか色々事情はあるんでしょうが残念です。
しかし、大河が終わった後でも丹波八上城の歴史を盛り上げていきたいと思い、少しでも役に立てたら、戦国ファン同士の楽しみが創れたらと思い制作を継続しました。
また、播磨の三木別所家の親戚筋でもあり、播磨・丹波(さらには但馬・摂津あたりも)の歴史は一体のものですので、さまざまな波及効果が地域に起こればいいなと思います。
普請の進捗
製作物の仕様
城名:八上城(丹波)
城主:波多野氏
<仕様>
・地形(土台)および建物はオールプラスチック製。
・地表面はカラーサンド仕上げ。逆茂木も再現。
・A4サイズ 横幅290mm 奥ゆき210mm 高さ120mm(1500分の1)
・クリアケース(板厚3mm 台座あり *城名シール付き)
・建造物:御殿 、井楼櫓、舞台櫓、長屋、風よけ小屋、棟門、冠木門、丸太柵、土塀など
・使用素材:パウダー、液体ボンド、サーフェイサー、フォーリッジなど各種ジオラマ素材
<制作について>
縄張りの調査復元・時代考証を城郭専門家・三宅勝氏に依頼。
地形(土台)は航空測量データ、さらに特殊な測量技術を用いて現地の詳細なデータを採取。
当時の縄張りを復元したうえで、立体化しました。
建物は城郭研究家指導のもと、全国各地の考古学成果によって復元された建物を徹底調査。
試行錯誤を繰り返し再現しました。
<制作者>
戦国の山城製作所(兵庫県明石市)
データ制作・土台や建物の製作などは神戸市・明石市にて実施(国内製造)
縄張り図(三宅勝氏制作)
縄張り3Dデータ
建物配置図(参考)
配置図はあくまでも参考です。どこにどんな建物を配置するか、その戦略を考えて配置するのは創り手の自由です。
ギャラリー
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