建物

矢倉とか御殿とか建物を見に行こう!


城にある建造物って、どれくらいのサイズ?

さて、模型を作るには造形物の採寸が必要なわけですが、城にある矢倉とか柵とか長屋とか御殿とかそういうものは、今現在ほとんどないわけで、遠方だけど、奥三河の山城巡り(足助・(古宮)・田峯・高根)をしながら建物を見てきました。

まず最初は足助城

朝5時ごろ出発し、高速をぶっ飛ばし、途中事故渋滞にも会い、到着したのは9時過ぎ。(車を運転いただいたお城えきすぱーとのMさん、感謝です。)現地で合流のNさんと共に実地調査です。
ここは鈴木氏の城。復元調査がなされ、建物や柵などが復元されており、山城感を感じられます。

ここでは、高櫓、木の柵、跳ね上げ門、冠木門、長屋、二階櫓、舞台櫓を見ることが出来ました。建造物の寸法が記載された図もあり、資料館では模型や資料があり参考になりました。

続いては田峯城

田峯城は奥三河でも有名な菅沼家の城。長篠の合戦後、惨敗した勝頼を伴って帰還した当主定忠ですが、留守居の定直に入城を拒絶されるという事件がありました。怒った定忠は、翌年城を急襲、定直他100名近いものを惨殺したという怖い事件があったところです。この城も復元がなされており、御殿や門、櫓が再現されています。本丸御殿にも入館(有料)することができ、大きな広間で殿様気分を味わえます。また、矢倉から見下ろす景色は一見の価値ありでした。

ここでは、足助城と違うものとしては、棟門、御殿を拝見することが出来ました。

最期は浜松、高根城

田峯城を視察終わった時点で時間的にきついかなと思いつつ、高根城へ。高根城は奥山氏が築いたとされている城。遠江、信濃、三河の接する非常に重要な位置にあります。ここも復元調査がなされ、さながら実用されているかのように各種建造物が再現されています。

ここでは、土塀と井楼矢倉を確認いたしました。

次の作業

今回見てきた、それぞれの建物の寸法を踏まえて3Dデータを作ります。
データ制作においては、最終的な造形物はかなり小さくなることが予想されるので、どこまで細部に拘るか、そもそも造形が出来るかどうかの点も踏まえて、試行錯誤していきます。


戦国の山城製作所

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